2012年9月9日日曜日

イタリア南部の旅3:ポジターノ、アマルフィ

2012年夏のイタリア南部の旅、現地3日目、 この日はアマルフィからポジターノに向いました。午後、アマルフィに戻ってきてからも街歩きを楽しみました。
 


船から見たポジターノの様子です。噂に違わずカラフルな家々が並ぶ素晴らしい光景でした。水の綺麗さも特筆級。



前日の「日記」に書いたように、夜明けに一旦起きてしまい、写真を撮ったりしました。いよいよ日が昇る直前、アマルフィ海岸の夜明けです。












私達の泊まった部屋から階段を上がったところが朝食会場です。写真の奥側が屋上のテラス、手前が屋内の席、ビュッフェ、そしてスタッフ ゾーンがあります。後でわかったのですが、さらに奥の廊下には客室が数室あるようです。













朝食は海の見えるテラス席でいただきました。ちょうどクルーズ客船も停泊して、本当によい眺めでした。私達が来た時が一番乗り、バカンスの時はみんなのんびりなようです。


















朝食は、一般的なビュッフェ形式ですが、またコーヒー類はホテルの人が希望を聞いた上で席まで持ってきてくれます。カプチーノをいただきました。シンプルな朝食ですが、甘い系のパン(ケーキ)が充実していました。大きなホテル(もちろんうちで泊まるような普通の4つ星系)だと既製品が多いのですが、いかにも手作り or 近所のパン屋の名物、という感じがしてよかったです。



と、素晴らしい景色と朝食を堪能して、いざポジターノへ、と書きたいところですが、実は・・・

昨晩の飲み過ぎのせいか、朝から頭痛、せっかくのテラス席での朝食でも実は辛かったりしました(苦笑)。むしろ直射日光と海のきらめきを見て悪化したので、頭痛薬を飲んで少々休みます。朝早い便(といっても9時半発)でポジターノに向かおうと思ったのですが、仕方ありません。頭痛薬も効き、復活!ということで、歩いて数分の港へ向いました。ついたのは9時半過ぎ、ちょうどポジターノ行きの船が出ようとしているところでした(たぶん行きに乗ったのとは別の会社の)。チケット売り場も混んでいたので、10時半の便で向かうことにしました。


まず港の近くにあるアンティークショップに寄って、アマルフィ紙のお土産を買い、ホテルに一旦戻りました(荷物がなければすごく近い)。その後、船に乗ろうと堤防の先の方まで行ったのですが・・・。










少し離れたところで山火事のようです。実はホテルにいるときからヘリの音は聞いていて、勝手に遊覧飛行だと思い込んでいました。実は、一生懸命、消火活動に取り組んでいたところのようです。ヘリの勇姿はこちら(望遠レンズ使用、一部は船上で撮影)


バスケットで海水を組み、











山肌すれすれまで飛んでいって水を撒きます。













午前中の時点では2機のヘリが山火事と格闘していました。

 ちなみにこちらは堤防から見たクルーズ客船の様子。テンダーボートに客をのせて次々と港にやってきます。山火事があっても、少し離れていることもあって、アマルフィの市街地は極めて平穏でした。












山火事が気になりますが、ポジターノ行きはほぼ定刻に出発、今回は甲板から風景を楽しみました。








クルーズ客船の横を抜けてポジターノを抜けていきます。





途中、いろいろな船に出会いましたが、こちらは随分と変わった形でした。船尾には小型のモーターボートを積んでいるようです。
 サレルノからアマルフィに向かう時と同様に、いろいろな街の沖を通りました。山がちな地形に柑橘や葡萄の段々畑です。
いよいよポジターノの街が近づいて来ました。






















ポジターノ沖には沢山の船(ボート)が寄せ集まっていました。日光浴をしたり、泳いだりしているのでしょうか。





アマルフィ以上に崖に家々が張り付いています。そして、よりカラフルなのが特徴。




















ポジターノの港は本当に小さくて、海水浴場にまさに隣接したところにあります。ここに船尾をつけるような形で着岸します。








冒頭の写真とほぼ同じポイントからですが、本当に綺麗な海水です。小さな桟橋の目の前はいきなり浜!というのがまたいいです。昨年の沖縄(慶良間)とは違い水着は持って来なかったのですが、心情としては今すぐにでも海に飛び込みたい気分です。


アマルフィは、結構大きな港があって、港の目の前はバスターミナル、そして車道がありますが、ポジターノの港には目立った車道はなく、またどこがメインストリートかわからない状態で、迷宮のような小道が続いています(物陰に車が写っていることに気づきました。きっと観光客には目立たない搬入用の車道はあるのだと思います。)。














さっそく目の前に見えている教会を目指して、小道を進みました。

 少々迷いながら、後ろを回りこむようにして何とか到着。ちなみに教会の正面にはちょっとした広場がありました。
中はこんな感じ。日曜の午前だったので、ちょうどミサがおわった直後でした。

 ちなみに教会から外を見た様子。左下に見えているのがポジターノの船着場です。

お店をひやかしつつ、お昼の場所を探しつつ、小道を登って行きました。教会の前の広場に通じる道は、しばらくは緑の小道といった感じでしたが、やがてオシャレなお店が並ぶようになり、車道に到達します。
 車道沿いにも沢山のお店が並んでいます。気に入った食器が見つかればお土産に、と思っていたので、陶器のお店に何軒か入りました。ベネチア(ムラーノ)の目抜き通りのお店のように積極的な売り込みはなく、のんびりとした雰囲気で、こちらものんびりと眺めて次の店へ、といった感じです。ただし、イタリアでは店に入る時に挨拶は必須、あとお店の人がいいというまで商品に触れないのがマナーです(特に陶器は)。
アマルフィは、食品のお店が多い印象でしたが、ポジターノは(手作りの)サンダルや洋服などおしゃれ系のお店がおおい印象でした。もちろん歩きまわったエリアにもよるとは思いますが。
あまり下調べしていなかったので、お昼を求めて歩きまわりました。海岸線にそっても進んでみました。お店があるらしいので様子見しようと思ったので看板に従って進んでみましたが、暑くて、しかも坂の上の方のようだったので断念(笑)。でも素晴らしい景色を見ることができました。
 暑くてへばってきたので、結局、手持ちのガイドに紹介されていたトラットリアに入ることに(実は渋谷にも支店があるらしいのですが・・・)。浜の目の前のとても目立つところにあってカジュアルな感じです。席は小道沿いのテラス席です。

 まず前菜は、ズッキーニ、ズッキーニの花、そしてモッツァレラのフリットをいただきました。朝のうち頭痛があったので酒は控えましたが、いかにもビールが欲しい感じ。
 プリモピアットその1、レモンとエビのリゾット。さっぱりしていてなかなかおいしかったです。ただし、写真ではわかりにくいですが、相当な量で、お腹が膨れました。確かにリゾットは少量では作りづらいのですが、、、大盛りの美学です。






 プリモピアットその2、 ソレント風のニョッキ、要するにシンプルなトマトソースのニョッキです。トマトの味がかなり濃かったです。

いずれもなかなかおいしかったですが、如何せん量が多く、またお酒が欲しい感じでした。ここで学んだのは、プリモピアット✕2より、プリモ+セカンドにした方がいいのではないか、ということで夜には実行に移すことにしました。ちなみに頭痛のことは忘れてしまう位、すっかり元気になっていました(笑)。


ちなみに、アマルフィ海岸、特にポジターノには沢山の猫たちがいるということで、いろいろな猫たちに出会えるのではないかと期待していたのですが、暑さと人出のせいか、あまりその姿を見ることができませんでした。会えたのはこちらの2匹だけ。やっぱりとても暑そう。

食後は、少々のお土産を買った後、15時半の船でアマルフィに戻ることにしました。

こちらは船着場の様子。右の売店でチケットを買います。カプリ島行きのツアーも出ているようです。
帰りの船はこちら。昨日サレルノからアマルフィまで乗った時と同じ「Uragano 90」号でした。


 帰りも甲板から景色を楽しみました。ポジターノの港を出港するところです。
ポジターノのマップはこちら。

大きな地図で見る


帰りの船からも山火事の様子が見えました。アマルフィ付近の山の上はほぼ鎮火したようなのですが、今度は、別の町付近で山火事が。結構民家にも近そうです。

今度は、バスケットより効率良さそうな専用ヘリが来ていました。

 そして再びクリーズ客船の脇を通って、
 アマルフィの港に入港。
港のすぐ近くにあるアマルフィ市海洋博物館に入りました。ご覧のように壁に孔があって、地下室のようなところに博物館があります、上の手すりは車道(国道)です。
内部はこんな感じ。ベネチア、ジェノバ、ピサと並ぶ海洋国家出会ったことが紹介されています。そういえば、キオッジャにも同種の資料館がありました。
一旦、部屋に戻った後、アマルフィの街を散策しながらお土産を買いました。












こちらの小さなチョコレートショップでは、チョコレートスムージーをいただくと共に、お土産のお菓子を買いました。とても濃厚でした。そして隣の店でワインやコラトゥーラ(アマルフィ海岸名物の魚醤)、オリーブオイルなどを購入。さらに別のお菓子屋さんでもケーキ(「レモンの喜び」)とお土産のお菓子を買いました。


さすがに荷物が重くなったので、一旦部屋に戻り、再び夕食へ。この日は、前日あたりを付けておいた店に入りました。目抜き通りの通り沿いにあるお店です。なんとなくメニューが面白かったのと、厨房が道に面していて、明るい雰囲気だったこともあります。これまで、プリモ(リゾットやパスタ)を2皿頼んでしまうとそこで玉砕してしまい、セコンドまで行きつけていなかったので、作戦変更。プリモ、セコンド1皿ずつで挑戦してみました。


まずは前菜、サービスでついてきた ブルスケッタ。たぶんコペルトのパンの代わりです。うずら豆とトマトがのっています。シンプルですが、なかなかおいしかったです。









そして、前菜として頼んだカラーピーマンのオーブン焼き、チーズ詰めです。うちでもギリシャ料理として近いものをしばしば作りますが、甘みがあって非常に美味しかったです。








前菜もう一皿。マグロのカルパッチョ。北部で食べたスズキのカルパッチョとは違い、サラダ仕立てで、日本風です。おまけに和風の傘までついて、さらに日本をアピールしています(日本人向けのサービスではなく、他の客にもやっていました)。レモンが効いていてとてもおいしかったです。マグロの食感から判断すると解凍ではなく新鮮な生を使っていたと思います。






プリモピアット、ナポリ風のジェノベーゼです。ナポリの名物で、玉ねぎと牛肉のラグーにトマトとバジルを加えたもので、いわゆるバジルペーストとは異なります。カメリエーレは魚介を薦めたのですが、あえて食べてみたいと頼みました。それほど期待していなかったのですが、非常においしかったです。個人的には今回一番の当たりメニュー。





そして、セカンドピアット、スズキのフィレのレモンソースです。付け合せの野菜は何でしょうか?一見野沢菜(笑)ですが、味も少しそんな感じ。菜花系だと思うのでラーパの煮込み?とにかくとてもおいしかったです。






仕上げのエスプレッソ。おいしくいただきました。

本日のワイン:ラヴェッロ(微発泡、やや辛口白)

アマルフィ近郊ラヴェッロのワインです。軽い微発泡系でとてもおいしかったです。どんどん飲めてしまい、この日もボトルを制覇。かなりリーズナブルなお値段でした(お店で飲んでも10ユーロ台前半)。










今夜も目抜き通りやドゥオモ広場は多くの人で賑わっていました。













ホテルまで戻り、力尽きかけましたが、しばらく意識を失った後、復活(笑)。お土産を買った時に買っておいた「レモンの喜び」もいただきました。こちらのお店は、日本のガイドブックにもよく紹介されているフランス仕込みのアマルフィ菓子です。海外にしては小さなサイズでしたが、上品な仕上がりで、甘すぎず、しっとりとしていて、噂に違わずとてもおいしかったです。


ついに旅行の折り返し地点、明日はアマルフィをたってローマに戻り、近郊のフラスカーティを目指します。



Posted by Picasa

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