2012年9月8日土曜日

イタリア南部の旅1:ローマ

今年の夏休みは、4年ぶりにイタリアに行きました。 実は初めてのローマ、南イタリアです。
 

今回は、アリタリアの直行便がとれたので、成田からローマまで直行しました。



今回の機内食(エコノミー)はこんな感じ。日系の会社以外では、和食は選ばない方が無難だと思うのですが後部座席では和食しか残っていませんでした。ごくごく普通でした。
ということで、お酒を飲むこともなく、機内ではおとなしく過ごし、無事にローマに到着。イタリアには4回目ですが、ローマは初めて。ハンニバルにならずに済みそうです(笑)。

スロベニア上空を通過中、アドリア海が見えてきました。あと少しでイタリアに到着です。




フィウミチーノ空港からはイタリア国鉄のレオナルド・エクスプレス( Leonardo Express)の乗りました。ガイドブックなどにはスリに注意、という警告もありましたが、綺麗な車両かつ旅行客ばかりで、怖い雰囲気は全くしませんでした。オール1等車で空港とテルミニ駅の間はノンストップなので、むしろ他の電車より安全だと思います(少なくとも日中は)。
ただ一つ、気になったのは、窓口で買うと割高になるらしいこと。
自動券売機を使うのが無難なのですが、エラーを出してバグっていたので(笑)仕方なく窓口で購入。やっぱり一人14ユーロのところ、16ユーロと割高になっていました(前の客にもイタリア語で同じ金額を請求していたので間違いではないと思います)。イタリアの場合、1~2ユーロの細かいことは気にしない方がいいのですが(チップの文化が残っているから?)、普通に発券手数料というやつかもしれません。英語表示もできるので、使える時は自動券売機を使うのが無難です。
いずれにしても乗る前に刻印機を通すのを絶対に忘れないように!(通さないでも乗れてしまうのですがキセル扱いを受けてしまいます)

結構混んでいて座ることはできませんでしたが、およそ30分でローマ・テルミニ駅に到着しました。テルミニ駅もガイドブックやネットなどでは、怖いくらいスリに注意と書かれていますが、駅構内は明るく、少なくとも利用した時間帯には怖い雰囲気は全くありませんでした(ただし、駅を出た後のバスのりばやトラム乗り場辺りは若干気をつけた方がいいかもしれません)。上野駅やアメ横程度に気をつけておけば大丈夫そうです。





ホテルは、駅を出てトラム乗り場を越えてすぐのところ。とてもアクセスの良い場所でした。重厚なロビーに、ポーターさんが荷物を持って部屋まで案内してくれる、という伝統的なスタイルでした。部屋も落ち着いた雰囲気でなかなかよかったです。




荷物をおいて少し休んだ後、辺りを散歩しました。


まずトラムに乗ってマッジョーレ門に行きました。2000年近く前の水道橋の遺構です。斜陽となったローマ帝国の後期には水道橋ごと城壁に改造されたようです。観光地の雰囲気はなく、少しさびしい場所なのですが、「ローマ人の物語」(水道橋編)でも紹介されている水道橋の要衝です。マッジョーレ門付近で、複数のローマ水道が集まり、ローマ市内に入っていきます(日中は怖くなかったですが、夜はやめた方がよいかも)。




現在では、いろんなトラムが集まる市内交通の要衝(?)になっています。一見すると高架橋にも見えるローマ水道の下をレトロな路面電車がくぐり抜けていくという摩訶不思議な様子を見ることができます。普通の町中に忽然と現れるローマの遺跡はなんとも不思議な景観でした。






マッジョーレ門付近の様子:

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マッジョーレ門からもコロッセオ方面に向かうことはできるはずなのですが、トラムは運休中(廃止?休止?)らしく、代行バスをどこで拾えばいいのかもわからなかったので、テルミニ駅付近まで戻った後、歩いてコロッセオ方面に向いました。初めての街での街歩きはとても楽しいです。夕方なので、暑すぎることもなく良い感じでした。

少し道に迷いつつも、歩いて行くと、忽然と行く手にコロッセオが・・・すごい景観です。テルミニ駅から徒歩で行くと、階段を降りていったところにあります。








コロッセオはローマ帝国時代の円形闘技場(「フラウィウス円形闘技場」)で、皇帝ウェスパシアヌスの時代の西暦75年から建設が始まり、86年に完成したそうです。当時は剣闘士の試合(ほんとうの意味での真剣勝負)などのイベントに使われていました。
明るいようで、すでに19時近く、内部の見学はできないので、今日のところはあくまで下見です。


ちょっとだけアートな雰囲気で。
当時は大理石の装飾があり、アーチには数々の石像が飾られていたようです。今のような姿になってしまったのは、中世、建築資材として分解されてしまったからだそうですが、それにしても2000年近くも骨格が残る建築物というのには本当に驚かされます。

後ろに回るとこんな感じ。実は破壊されて内部が露出しているのですが、これはこれで、美しさを感じます。











コロッセオの隣にはフォロ・ロマーノ(ローマ帝国の中心地・遺跡群)が広がります。コロッセオとフォロ・ロマーノの間の広場の真ん中にはローマ時代の凱旋門がありました。











ガイドブックやネットの情報では、コロッセオの辺りも、怖いくらいに治安面の注意が書かれていますが、今回訪れた3日間とも、観光客ばかりで特に怖い感じはありませんでした。カビリエリ(国家憲兵隊)から市の警察までいろいろな警察組織が入れ替わり立ち替わりパトロールしていて、この辺りはむしろ安心でした。コロッセオ広場の周辺は、少なくとも日中(夏の間はまだ明るい20時頃までは)は治安を心配する必要はそうなさそうです。

コロッセオ付近の様子(上がテルミニ駅方面):

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コロッセオからは歩いてホテルまで戻りました。途中、サンタ・マリア・マッジョーレ教会付近で、適当にトラットリアに入りました。初日なので、まずは軽めに。






前菜編:
前菜盛り合わせ
アランチーニ












前菜は野菜中心のものを選びました。普通においしいですが、トマトの上のツナマヨはたぶんキューピーだと思います。最近輸出が好調らしいというニュースを以前見ましたが、妙に納得。


プリモピアット編:

ピッツァ













ラビオリ












ローマ風のピッツァは、ナポリ風の生地とは違い、モチモチというよりはパリパリな感じ。


本日のワイン:Castelli Romani DOC(辛口白、あっさりさっぱり)

ローマ近郊の白ワインです。トラットリアのオリジナルラベルです。ハウスワインとそう変わらない位の値段で、お手頃でした。さっぱりとした感じ。










食事をいただいた後は、おとなしくホテルに戻り、明日に備えました。


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