2012年9月8日土曜日

イタリア南部の旅2:ローマ、アマルフィ

2012年夏のイタリア南部の旅、現地2日目、 この日は午前中、ローマ市内を観光し、お昼の列車でイタリア南部の街サレルノへ向い、船でアマルフィを目指しました。


写真はいわずと知れたスペイン広場。にぎやかでした。


午前中は、ローマの市内観光です。電車が12時発ということで、それほど時間もないのでホテルを荷物に預けて、定番の要所をめぐることにします。

まずは定番中の定番(笑)、スペイン広場を目指すことにします。さすがに距離があるということで、意を決して地下鉄テルミニ駅に向かいました。それこそガイドブックでは、スリや不審者だらけのように書かれている注意ポイントです。が、やっぱり警官が多数、ざっと見まわしたところ、そんなに怖い雰囲気ではなく、少し拍子抜け。パリの地下鉄の方がよほど緊張しました。でも、問題は、工事のため地下鉄A線はバス代行、チケットは共通なので、券売機で買った後、そそくさとバスターミナルに向かいました。「MA5」と書かれたバスが、スペイン広場方面に向かう代行バスでした。かなり混雑しているものの、観光客ばかりで怖い雰囲気はありませんでした。ものすごい頻度で走っており、むしろ便利かも。イタリアのバスはアナウンスもなく、単に地下鉄駅付近に止まっていくだけ、スペイン広場付近では少し北寄りの城壁外を迂回していくらしく、そのままレパント(Lepant)まで連れて行かれてしまいました。代行バスのバス停は、必ずしも地下鉄の駅に沿っているわけではなく、レパントはトラムの停留所のところで止まっていました。仕方ないので、反対側のバスをつかまえ、フラミニオ駅(Flaminio)まで戻ります。



代行バスは道路沿いのバス停に止まりましたが、道路の向かいには、きれいなトラムが止まっていました。正面がローマ市街の北の入り口にあたる城門なので、フラミニア街道(ローマ街道の1つ)にあたるルートだと思います。せっかくなので、城門をくぐり、ここからポポロ広場(人民広場)を抜けて、スペイン広場を目指すことにしました。





城門を抜けると、ポポロ広場と双子の教会に圧倒されます。広場の真ん中にはオベリスクがそびえたっていました。代行バスのおかげで、当初予定のないところまで訪れることができました。

















ポポロ広場の様子:
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いい感じの街並みを歩いていくと、ふいに景色が開け、アウグストゥス廟にたどり着きました。その名の通り、帝政ローマの初代皇帝アウグストゥス(オクタウィアヌス)とその一族の霊廟です。彼の時代のローマ皇帝は、主権者はあくまでもローマ市民と元老院(議会)、「皇帝」というのは後世の呼び名であって、当時、形式的には「市民の第一人者(Prīnceps)」でした。見ようによっては終身大統領といえる存在ともいえるかもしれません。





スペイン広場が近づいてくると、次第に通りもにぎやかになってきました。



ついにスペイン広場到着。階段の上に教会が見えます。冒頭の写真の通り、多くの観光客でにぎわっていました。

 階段下には船の形をした噴水(「舟の噴水」)があります。トレヴィの泉と同じようにこちらも古代ローマ水道(ヴァルゴ水道)を再生したものなのでしょうか?1629年にジャン・ロレンツォ・ベルニーニによってつくられたそうです。
上から見た様子です。
引き続いて歩き、定番中の定番、トレヴィの泉を目指しました。こちらも多くの観光客でにぎわい、そして警官の姿が目立ちました。コロッセオ、スペイン広場同様に、日中に訪問した限り、治安面の怖さは感じませんでした。
泉の様子。ごらんのとおり街中にあります。ここには多くの観光客が集まっていますが、ローマ市内にはいたるところに泉があって、水が湧き出しています。別に自然に湧水があるわけではなく、ローマ水道などから供給される豊富な水たちで、驚くほど冷たいのが特徴です。
アマルフィから無事にローマに戻ってこれるように、背中を向けてコインを投げておきました(笑)





時間もだいぶ押し詰まってきましたが、地下鉄A線の代行バス(MA5)に乗り、景色を見ながら、テルミニ駅まで戻りました。いったん、駅構内の様子を確認した後、ホテルに戻って、荷物を受け取り、いよいよカンパーニャ(南イタリア)を目指します。


今回乗車したFrecciarossa 9513号です。4年前に乗ったときは、ユーロスターイタリア(ES*)という名前だったのに、いつのまにか名前が変わったようです(正確にはリニューアルした時の愛称としてFrecciarossaという名前がつけられたらしい)。「Freccia(矢)rossa(赤い)」というわけで、「特急レッドアロー号」、曼珠沙華を見に行ったときに乗った西武の特急と同じ名前です(笑)。

車内はこんな感じ。向かい合わせの座席がほとんどですが、かなりゆったりしていますチケットはイタリア国鉄の公式サイト(英語も可)で買うことができ、メールとして送られてくるe-ticketをプリンタで出して持っていけばいいだけなので、極めて便利です。しかもインターネットからは安売りチケットが買え、払い戻し・列車変更可のタイプでも、1人46ユーロのところ28ユーロ!と格安で買うことができました。





ちなみにテルミニ駅の中でパニーニを買い、車内で食べました。エキナカなのでやや割高で、まあ無難な感じでした。



もしかしてヴェスヴィオ山?










 ナポリまではおよそ1時間、サレルノまではおよそ2時間です。ナポリで方向転換があるため、結構長い時間止まっていました。駅付近は在来線を走りますが、駅間は300km/hで飛ばします。サレルノにはほぼ定刻で到着。


駅からすぐの所にある港(コンコルディア広場P.zza Concordia)からアマルフィ行の船に乗るのですが、船の乗り場(チケット売り場)は堤防の先の方なので、結構距離がありました(駅から500mほど)。下の地図で、駅は右上、船の乗り場は左下の堤防の先っぽです。電車がほぼ定刻着(14時着)だったので、なまじ「14時10分発が乗れそう!」(15時半発を乗るつもりでした)ということで結構走りました。サンマリノに行った時と同様に滑り込みセーフ!と思ったら、結構たってから船は出発・・・余裕がなかったので写真はありません(笑)


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船内はエアコンはなく、走りこんだので結構暑かったですが、走り始めると風が吹き込んできて、快適、見かけは大型のモーターボートといった感じだったのですが、内装はレトロな雰囲気です。







ここから約30分、アマルフィ海岸の絶景が広がります!



サレルノとアマルフィの位置関係はこんな感じ。船は半島に沿って進むので、小さな街の沖合を通りながら進んでいくことになります。

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まず、サレルノの市街地と港、山の上には古城が見えました。













チェターラの街。
望遠レンズで見るとこんな感じ。山がちな入り江に小さな町が張り付いています。この街ではローマのガルムを伝統に持つ魚醤「コラトゥーラ」が作られています。

途中、かなり山がちな地形です。道の方はご覧のとおり、結構細いらしいです。

こちらは、ミノーリの街、どの海岸もたくさんのビーチパラソルとたくさんの海水浴客でにぎわっていました。バカンスの楽しい雰囲気は船にまで伝わってきます(オーバー?)。
およそ30分の船旅でしたが、大きく揺れることもなく、快適に、そして次々と流れるアマルフィ海岸の小さな街たちに飽きることもなく楽しむことができました。


港が近づくと船も増えてきました。








 いよいよアマルフィの街が近づいてきました。
海から眺めたアマルフィの街。谷あいにある様子がよくわかります。




崖にはりつくように密集した建物たち。
そして、いよいよアマルフィに上陸!アマルフィでは、こんな感じに船尾から乗り降りしました。船尾を見たら「Uragano 90」という名前で、どうして浦賀なの?と思ったのですが、どうやらイタリア語で「ハリケーン」という意味らしい・・・。






ついに上陸。













荷物をもってホテルに移動、港からは、細い路地を通って道路をくぐり抜け(そんなところにも店があってびっくり)、細い路地のようなところを上っていくと到着!荷物を持っていたので結構大変でしたが、思っていたより近くてホッとしました。荷物がなければ2~3分といったところ。











とっても小さな宿で、インターホンを押してドアを開けてもらい、入ったところに机が一つ、その横がすぐに部屋でした。部屋は結構広く、壁は白、床のタイルが綺麗です(左写真は夜撮影)。窓からはアマルフィの街と海が見えて、とてもいい眺めです。いかにも地中海の海辺、という感じでよい感じでした。



ちなみに、はじめパスポートを預けるのがホテルのポリシーと言われたので、日本人的には少々困りました。結局、オーナー?に電話してくれて、OKということで、すぐに戻してくれました。イタリアのホテルはそういうポリシーのところが多いのですが(ローマではその場で戻って来ましたがかなり例外的)、これまでのところ、外出するときに必要だ、と説明して戻してもらっています。実際に外出中にパスポートチェックを受けたこともあるので、そうしておいた方が無難だと思います。

少し休んでから街にでました(写真はドゥオモ広場)。アマルフィのメインストリートはこんな感じ。街は小さいですが、お店がたくさんあり、多くの人で賑わっていました。迷宮都市ベネチアのワクワク感と、バカンスシーズンのキオッジャの楽しそうな感じを合わせた感じです。








まずは目抜き通りに面したところにある大聖堂(ドゥオモ)を見学。かなり大きいです。大きな階段を上がって左側のところに、有料ゾーンの入り口があります。日本語のパンフレットを渡され、ちゃんと用意されていることに、ちょっとびっくり。


















まずは「天国の回廊」と呼ばれる中庭に入ります。イスラムの影響を受けた列柱で、中には椰子が植わっています。10世紀頃のアマルフィは、ベネチアやジェノバ、ピサと並ぶ海洋国家で大いに賑わっていたそうです。





鐘楼を見た様子。とても綺麗な中庭でした。




















回廊をぐるりと巡った後は、付属美術館にはいりました。大聖堂の隣にある古い教会の跡らしいです。





 さらに、順路に従って、階段を降りていきます。なんと地下にも礼拝堂がありました。聖アンドレアが祀られているそうです。壮麗さに圧倒されました。


天井の装飾も必見です。地下とはいえ、上の方には明かり取りの窓もありました。











そして、階段をあがると、大聖堂の中に到着。こちらも大変豪華です。




















教会を堪能した後は、メインストリートを山側に歩いて行ってみました。





途中には建物が覆っている場所や、

何やら渡してあるところがありました。

土産物屋以外にも、サラミやチーズを売っているお店や、魚屋や肉屋などもあって、とても楽しい「商店街」です。
















次第に人影が少なくなっていき、小さなトンネルを越えた辺りからは、すっかり静かになりました。さらに坂を上がっていくと、かつて製紙で栄えたエリアとなります。

全般的には街外れの殺風景なところなのですが、こんな風に水が流れている一角がりました。道路のマンホールの下からも水の流れる音が聞こえていましたが、冷気が立ち上ってきていい感じです。製紙にかかせない豊富な水源です。










紙の博物館のあたりまで行って、Uターン。紙の博物館は入場料や開館時間などを調べた後、アマルフィ最終日に行く事にしました(表示などはでていなかったものの、英語のガイドつきで4ユーロでした)。



食事処を探しながら、一旦、ドゥオモ広場まで戻り、老舗のお菓子屋でカフェに入りました。大聖堂の右側の建物です。









日本でも知られているアマルフィの定番「レモンの喜び」(Delizia al Limone)と「レモンのババ」をいただきました。レモンクリームがさっぱりしていておいしいです。スポンジの方はしっとりではなく、ふんわりなタイプでした。ババの方は、リモンチェッロ(レモン皮のリキュール)て効いています。甘すぎず、なかなかおいしかったです。





ちなみに、イタリアの場合、座って食べるときと、持ち帰りのときで値段が異なります。座って食べるときは割高、持ち帰りは割安になります。ガイドブック(日本)によって、この値段が混在して書かれているようです。

一旦、ホテルに戻って、休憩した後、いよいよ夕食です。とりあえずこの日は日本から持っていったガイドを参考にしました。メインストリートを山側の方に進んでいって、少し静かになった辺り、肉屋の隣にあるトラットリアです。ガイドブックのコメント違わず、地元客、少なくともイタリア人客が多い印象で、多くの家族連れで賑わっており、いい雰囲気でした(写真は昼間とったもの)。





まず前菜盛り合わせ。最低2人分からの注文で、写真は1人分のとりわけ。魚介が中心のシンプルな盛り合わせです。アサリやイカは生ではなく、茹でたものにオリーブオイルをかけて仕上げてありました。レモンはやや甘みがあります。アマルフィ産の特徴らしいです。








ついでイワシのマリネ、酸っぱいことで有名?なうちのマリネに負けない酸味の効きでした。日頃からイワシを取り扱っている経験から判断すると、とても新鮮なイワシです。とてもおいしかったです。量も多くコストパフォーマンスのよい一皿。






つづいてプリモピアット、


 魚介とケーパーのパスタ、塩味が強めでしたが、シンプルな組み合わせでなかなかおいしかったです。パスタはおそらくパッケリ(もちろんメニューには書いてあったのですが、忘れてしまいました)。







トマトとナスとモッツァレラのパスタ、いかにもな組み合わせで深く考えずに注文したのですが、非常においしかったです。生パスタ(シャラティエッリ?)の食感がよい感じでした。


どう考えても食べ過ぎなので(パスタやリゾットを2つ頼むとお腹が膨らんでしまうので、プリモを1皿、セコンドを1皿と注文するほうがよさそうです)、セコンドは断念しました。

本日のワイン:カンパーニャ州・コスタディアマルフィ(Costa d'Amalfi)DOC(辛口白)
アマルフィとポジターノの間にあるフロレ産の白ワインです。フルーティな香りがありながら、しっかりとした味わいの辛口白ワインで、とてもおいしかったです。翌日、しっかりお土産として買いました。前日に引き続き、しっかり1本開けてしまいました。ご覧のようにテラス席でいただき、とても楽しい雰囲気でした。
 そして仕上げのエスプレッソ。












ちなみに、イタリアの場合、夕食は20時ころが標準と少し遅目で、お店も19時半頃開店のところが多いようです。今回は特に予約はせずに滑りこむことができましたが、すぐに満席になり、かなりギリギリでした。キオッジャと同じ状況です。予約せずに夕食に行く場合には、開店直後を狙って行ったほうがオススメです。











 広場もこのとおり大賑わい。ドゥオモ広場でも階段に腰掛ける沢山の人がいました。


海岸からの夜景も綺麗でした。夜10時近くですが、引き続き賑やかで、ツアーの船が出発しようとしていました。港も街も治安面の怖さは全く感じませんでした。

ホテルに通じる路地、昼間は暗さを感じましたが、夜はしっかりライトアップされていたので、むしろ明るく感じました。












ホテルにつくと、そのまま力尽き、夜明け間近になっていました。時差とボトルワインの効果だと思います。ライトアップされた海岸線の街並みと、オリオン座が綺麗でした(写真はホテルの窓から超高感度モードで撮りました)。




アマルフィ市街地の地図:


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