2012年9月9日日曜日

イタリア南部の旅4:アマルフィ、フラスカーティ

2012年夏のイタリア南部の旅、現地4日目、 この日は、午前中、アマルフィの紙の博物館を見学した後、船でサレルノに戻り、そこから電車を乗り継いで、ローマ近郊のフラスカーティを目指しました。
 
写真は、アマルフィの谷筋にある紙の博物館です。

時差のせいか、この日も早く目が覚めてしまい、明け方のアマルフィを眺めていました。


朝のアマルフィは、多くの車やバイクが行き交い、日中とはまた違う雰囲気です。クルマやバイクに南部の勢いを感じました。









谷あいを登って行き、製紙工場のならぶエリアに向いました。アマルフィは豊富な水に恵まれ、古くから手漉き紙で有名でした。紙のお店の前には。。。











パラソルの下に猫が寝ていました。今回、アマルフィで初めてみた猫です。ここの店の飼いネコでしょうか。













さらに進んで紙の博物館(Museo della Carta)に向いました。10時開館のはずなのですが、入り口には鍵がかかり、少し待ってくれと張り紙がしてありました。他にも客が集まりつつありましたが、気長に待つことに。






博物館の周辺は、結構殺風景なのですが、放し飼いのかわいい犬も寝ていました。犬が起き上がって飼い主を出迎えるように走りよっていくと思ったら、突然、レモンを満載にした馬が・・・看板を見るに農協の集荷場だったようです。レモン畑から収穫したレモンを集めていたようです。アマルフィ周辺は馬やロバが現役で農作物を運んでいるそうです。









10時半頃、内部は賑やかになり、鍵が開きました。どうやら、朝一番のお客のガイドツアーが終わって戻ってきたところだったようです。入場料(+ガイド料)は4ユーロでした。我々のため、イタリア語の他に英語でも説明をしてくれたので、よくわかりました。

 まずは半地下の工房へ案内されました。アマルフィの紙の特徴は、パルプが原料ではないところ、コットン(綿)で作るのが特徴だそうです(一時はパルプを原材料にしたが品質が維持できず戻したとのこと)。写真はコットンを叩いて粉々にするための臼、水力で動きます。











こちらは「新型」の機械、水車で動きます。












これがその水車。



このプールで紙をすきます。体験することもできました。その後、広げて圧迫、乾燥させて紙ができます。












その後、上にあがりました。水を取り込み、水流を調整できるようになっていました。












帰りに、博物館内でつくったという押し花つきのレターセットを買いました。係の人は「Amalfi washi(和紙)」と話していました(笑)


アマルフィの目抜き通りを歩きながら、ホテルへ戻ります。途中、陶器のお店をひやかしてみました。













レモンの小皿とオリーブオイル入れが気に入ったので購入(写真は帰宅してから)。持って帰るのが大変でしたが、なかなか良い感じです。










今日も暑いのでレモンのグラニータをいただきました。













さらにホテルにつながる小道(階段)のたもとにあったチーズ屋で水牛のモッツァレラを購入。230gの大玉でした。2ユーロちょい、日本で買うと確実に1000円越えます。ホテルに預けていた荷物を返してもらい、いよいよアマルフィを離れます。

ちなみに帰りは荷物代(行きは1.5ユーロ✕2)をとられませんでした。チケット売り場のお姉さんはひたすら携帯電話に夢中だったせいだと思うのですが、結構テキトー。乗船時にも何も言われませんでした。乗船後、荷物は客室に入れずに甲板席の下に入れておいてくれ、と指示を受けたので、客室持ち込みには荷物料金が必要なのかも。




帰りは甲板席から去りゆくアマルフィ海岸の景色を楽しみました。













ほぼ定刻にサレルノに到着。昼過ぎの便に乗ったので、電車の時間(15時)にはだいぶ間があります。行きと違って船尾をつけるように船がつきました。












行きは余裕がなかったので写真をとれなかったのですが、こちらがサレルノ港の様子。













 適当なトラットリアかバルがあれば、と思っていたのですが、なかなか適当な所が見つからず、海岸沿いにあるファーストフード風のお店に入って見ることに。
 コンコルディア広場の前の大通り沿いにあり、海が見えて広々としたよい眺めです。テラス席は快適です。食べたいものを選んで、その場で会計、というまさにファーストフード風なのですが、店の奥には立派な石窯があって次々とピザを焼いていました(よく見ると軒先に「forno a legna」(石窯)としっかり書かれていました)。今回は ピザ 類を中心に選びましたが、米のサラダなどの前菜からスカロッピーネのような肉料理まで充実していました。







右はお馴染みのマルゲリータ、中2つはナポリの名物の揚げピザ、左下はこれまた南部の名物アランチーニ(米とチーズのコロッケ)です。おどろくべきことに、アランチーニ(1.5ユーロ)以外は全て1ユーロ(約100円)、マルゲリータは丸型(小型ですが)を頼んでも1.9ユーロだったようです。ビールも入れて全部で8ユーロ程度と超お買い得。ちなみに、適当に指さして選んだビールは、イタリアの、ではなくて日本でもお馴染みのコロナビール(メキシコ)でした(笑)。これが一番高価で、でも3ユーロ。日本のスーパーで買うのとだいたい同じ値段。


さすがに石窯!プラスッチクトレイに紙のシートというファーストフード感たっぷりな見た目とは裏腹にとてもおいしかったです。値段も安く、場所もいいのでオススメ(駅と港の間の海岸線)。

サレルノ駅前にあった小さな教会。お昼時間帯で閉まっていました。
 こちらはサレルノ駅。治安が心配、といわれる南部にあって、特段怪しい雰囲気はしませんでした。もちろんアマルフィやポジターノよりは気をつけた方がいいとは思いますが、少なくとも日中は安全そう。





サレルノ15時発の特急frecciarossa9548号に乗って、ローマを目指します。ちなみに、アマルフィでモッツァレラを買ってしまった手前、車内で食べることに。豆腐のように水(塩水)に浮いた巨大なモッツァレラを取り出し、車内でいただきました。ジュワっとミルクがしみだしてとてもおいしいのですが、ちょっと恥ずかしい。やっぱりこれは落ち着いた環境で食べるべきでした(笑)。おとなしくホテルについた後でいただけばよかったかもしれません。


発車は定刻、でも走りはのんびり、本当に定刻につくのでしょうか?案の定約15分遅れでローマに到着。電光掲示に発時間変更の案内が出ているだけで、特に放送はありませんでした(笑)。目くじらを立てるほどの遅れではありませんが、イタリアの特急列車5回目にしてついに名物(?)の遅れを体験しました。フラスカーティ行きの電車が一時間待ち近かったのでむしろ待ち時間が減り、個人的には好都合でした。

適当に時間をつぶしてホームに向かおうとしたのですが、フラスカーティ行きの電車が出る18番線ホームというのは、他のホームの先にあって、東京駅から有楽町駅まではあろうかという距離を歩かされました。18番線についたときにはすっかり発車間際。それにしても落書きでボロボロ・・・。









走りだしてしばらくは下町っぽい街なかを走っていたのですが、郊外の開けたところに出ると、雄大な景色の中、水道橋の遺跡が見えて驚きました。帰宅後、一部はまだ現役であると聞いてさらに驚きました。






やがて、電車は葡萄畑の中を登って行き、ローマを出て30分ほどでフラスカーティ(Frascati)に到着しました。ローマ近郊のワインの街、実は郊外にはイタリア国立核物理学研究所(INFN)やヨーロッパ宇宙機構(ESA)などの学術研究機関も集まっている研究学園都市でもあるようです。





ローマとフラスカーティの位置関係:

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駅についてからが大変。フラスカーティの市街地は駅からだいぶ高いところにありました。印刷したマップを頼りにホテルに向いますが、途中、重い荷物を持って階段を登り、かなりつらかったです(実は、階段ではないスロープ道があることが翌日発覚)。旧市街に着いた後、ホテルの場所がわからずに迷走しました。治安的には全く怖くなかったのですが、狭く入り組んだ道に混乱、散歩中のおばあさんに声をかけられて、(英語が全く通じないのですが)ホテルの名前をいうと、身振り手振りで道順を教えてくれました。微妙にわからなかったのですが、なんとかホテルに到着。なんと、数分前に「道に迷った!」と思った場所そのものでした。少し横を見れば看板が見えたのに・・・ホテルの入口には先程のおばあさんが先回りしていて、我々の姿を見届けると、にっこりわらって去って行きました。いずれにしても徒歩1、2分の範囲でした(笑)。



ホテルのフロントには、気のよさそうなおじさんが一人いて、重い荷物をひょいと持ち上げ、階段を登って部屋に案内してくれました。廊下や部屋にはオーナーの趣味(?)とおぼしきコレクション(カメラ等)や絵画が飾られ、エレベーターがないこと以外は実に味わい深いホテルです(写真は翌日)。










返金不可のプランにしたところ、日本の安めのビジネスホテルのシングルルームよりも安いくらい!という信じられないくらい安かったのに、広くて綺麗な部屋に感動しました(洗面は広いですが、風呂はシャワーのみです)。






少し休んだ後、夕食をもとめて街に繰り出します。だいたい200m四方位の小さな市街地です。
こちらフラスカーティの旧市街のマップ。

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フラスカーティは、「食事持ち込み可の飲み屋があって、街なかで売られている豚の丸焼きなどをつまみに飲み食いする」という一風変わったスタイルの飲み方が有名です。いくら狭い旧市街とはいえ、適当に歩いてもなかなかそれらしき店は見つかりません(あってもなんとなく敷居が高そうに感じたり)。とりあえず、夕暮れの景色がきれいでした。







街の中心(ホテルの横)にある大聖堂。









こちら街角でであった鐘楼。













そもそも、どの店が持ち込み可で、どの店が不可が今ひとつわからない、など飲み屋を探すのがなかなか大変なので、メルカート広場といって、おつまみがたくさん売られている広場に戻る事にしました(写真は食後、暗くなってから撮ったものです)。もしかすると持ち込み可の飲み屋を教えてくれるのではないかと思った訳です。写真はメルカート広場の様子。左も右も、ポルケッタ(小豚の丸焼き)、チーズ、サラミなどの切り売りをするおつまみのお店です!




 案の定というか、提携というか、飲み屋もやっているところがあったので、一人10ユーロでいろいろついているセットがあるらしいので、そのまま案内してもらうことにしました。面白いことに、おつまみを買って、飲み屋に移動するシステムです。おつまみのはいったレジ袋を持って移動です(笑)。

こちらが飲み屋。中は広大ですっきりシンプル、サッカーのTV番組が流れていました。店員さんはお姉さん一人で、頼むとセットについているカラフェのワイン(白、赤500mlずつ)を持ってきてくれました。







こちらが10ユーロセット(✕2人前)。左からポルケッタ(仔豚の丸焼き)、白ワイン、オリーブ(唐辛子風味)、生ハム、サラミ、パン、チーズ、写真には写ってないですが、赤ワインのカラフェもいただきました。



 店内は、客はまばらながら家族連れも含めて楽しそうに飲んでいました。食後はエスプレッソをいただきました。パンや塩辛いオリーブは食べきれなかったので、持ってきた時と同じレジ袋に入れて持って帰ることに(翌日おいしくいただきました)。ちなみに食事を食べている間、お店の入り口を猫が横切っていくのが見えました。フラスカーティも猫の多い街なのでしょうか?(笑)

帰り道、フローズンヨーグルトの店があったのでデザートにいただきました。どう食べてもアイスクリームだと思うのですが(酔った勢いで適当に指さして注文したのでバニラアイスだったかも)、適当にトッピングしてもらい、おいしかったです。


食後、10時近くになっていましたが、アマルフィとかと同じように、街なかには多くの人が出ていました。違うのはほぼ全てイタリア語が飛び交っているところ(アマルフィは英語圏や日本を含むアジア圏からの観光客が数多く来ていました)、アマルフィほどではないものの、ここも治安面はほとんど心配無さそうです(写真はホテルの前の広場)。







翌日は、昼間でフラスカーティ市内に滞在した後、いよいよローマへ戻り、遺跡群を見学する予定です。

Posted by Picasa

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